絵
ホカチャン
僕は小学生のころから
絵を描くのが苦手だ
校内スケッチの時に担任の先生から
「よく見てありのままに描きなさい」
と言われたが困ってしまった
どうやったらありのままに描けるんだろう?
と思った
たくさんあるこの木の葉一枚一枚を
どうやったらありのままに描けるんだろう?
と思った
ところが最近ヒントになる言葉が
偶然見つかった
それは夏目漱石の「自然を写す文章」の中にあった
「自然にしろ、事物にしろ、これを描写するに、
その連想にまかせ得るだけの中心点をとらえ得れば
それで足りるのであって
細精でも面白くなければ何にもならんと思う。
一部一厘もちがわずに自然を写すということは
不可能の事であるし、なし得たところが、
別に大した価値のある事でもあるまい。」
子どものころからの疑問がようやく少し解けた気がした