冬よ、進め
ひだかたけし

風になびく
ススキの穂が
水面を滑る
 
 眼差す太陽にギラリと光り
       
到来した冬は
情け容赦なく
すべてを裸にし
覚醒の輪郭を
与えていく
 
 透徹として刄の滑り

西高東低
大寒波襲来
氷壁に吹き荒れる
零下二十度の
烈風よ

 宇宙の猛威が渦巻き荒れ狂い

俺は踊る
素っ裸で踊る
冬よ、進め
冬よ、進め

 
 襲い来る闇に光を見るまで


  
  





自由詩 冬よ、進め Copyright ひだかたけし 2018-12-09 19:30:48
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