好きな人がいる
当然
嫌いな人もいる
それ以上に
好きでも嫌いでもない人がいる

私という人間の　質と量
私という人間の　存在する理由
私という人間に　与えられた時間
私という人間が　吸う息
私という人間が　吐く息
私という人間の　充たされない欲望
私という人間の　肉の匂い
私という人間の　魂の拠り所
私という人間の　快楽
私という人間の　悲鳴
私という人間の　血液の管
私という人間の　骨の軋み

好きな人がいる
その反対側に嫌いな人がいる
周囲には
大勢の無関係な人がいる
どうでもいい人間が犇めいている

どうでもいい人間たちの為に
一生を棒に振りたくはない

私は誰よりも誰よりも
いちばんに自分を愛しているから
自分を愛してしまうから

好きな人に
本当に好きな人に
いつまでもどこまでもそばにいて欲しい

全ては私自身の為に