ゆきの訪れ。テーマパーク
mizunomadoka

さよならを避けるように
あなたは遠くをみてる

私は水筒をバッグに仕舞って
胸の言葉を飲み込む

つぎはどれに乗ろうか
返事より先に涙が落ちる

大丈夫?
好きな人ができたの


帰り道の高速道路で
私たちを追い越した車が
白い霧の中に消えていく

送ってくれてありがとう
いままでありがとう

じゃあね
ごめんね

助手席の窓越しに
健気に手をふるあなたのことが

朝早く迎えにきてくれて
サンドウィッチとココアを買って
教室で一緒に朝ごはんを食べるのが
大好きだった







自由詩 ゆきの訪れ。テーマパーク Copyright mizunomadoka 2018-12-03 23:28:08
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