eternity
ピッピ



いつまでも星の見えない東京をピンクに塗った兄貴を和姦



声優の違うのび太は土曜日の昼ドラなんかに癒されている



ジーパンのチャックを開けてメギラマと唱える男子トイレの隅で



廃校も今じゃ近所の野良猫が世界征服する秘密基地



百均で売るためだけに薄くなる国語辞典に載れぬ僕の名



朝靄が途切れる前に帰宅する 監視カメラに映れテロップ



彫刻を「ダメだ!」と殴る横顔はポーというより猫に似ている



「御行儀が悪い!」とマダム。いいじゃない、犬にワインを舐めさすくらい



目薬を忘れた今日は欲しかったGUCCIのバッグも買ってもらえない



「死にたい人が勝手に死ねばいいのにね」うす桃色の口紅のうた



ご主人が目覚める朝には火に焼かれパンに乗せられ首を吊られる



行き先も書かないバスは反抗期 23時を駆け抜けている



死ぬ時は緑の縄を棺桶に入れてよって君向こうでも死ぬの?



短歌 eternity Copyright ピッピ 2005-03-26 22:32:19
notebook Home 戻る  過去 未来