夕べの奇跡
ひだかたけし
開いた本の頁が
ほんのり茜に染まる頃
太陽は傾きながら爆発し続け
西空はやがて色彩渦の奔流となる
わたしは本から顔を上げ
地上の夕べの目眩く一瞬を
遠退く意識に刻み込む
夜闇が忍び込むその手前
爆発し続ける色彩渦の奔流に
宇宙が沈黙のうち叫んでいる
自由詩
夕べの奇跡
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ひだかたけし
2018-11-08 16:22:48
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