流出・続(改訂)
ひだかたけし

流出する

網戸から ひんやり入って来る冷気のなかへ
私は流れ出し溶けていく
生きている 実感だけが鮮明に
意識をうっとり抱擁し
私は刹那 居なくなる

流出し続けるわたくしは、
自我と非我の境界を
自由自在に往き来する
一つの運動様態なのだ。



自由詩 流出・続(改訂) Copyright ひだかたけし 2018-11-07 15:52:06
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