委ねられたバイオリン
朝焼彩茜色
ふわっと骨が溶けた 蒸発する
瞬間みたいな音がした
弦だ
何を語り何で存在するのか愛さないと獲れない
司り
小僧の奏でられるキザな姿
美少年の枠の先端に陰りを静けさ満ちて放つ
その化身
宿りが見えるしかりと
震えが情熱に灯す圧巻の週始末
金輪際までもベールで届くような清々しい褐色の様
精神の腹に心地良い安定感を結んで去り響く
約束を置いてゆく
私は耳を傾けて鋭く集中せざるを得ない
弦だ
化身の心意気
自由詩
委ねられたバイオリン
Copyright
朝焼彩茜色
2018-10-21 21:34:35