異国
ミナト 螢
あなたはもう
帰る場所を決めて
私が乗り込む事の
できない飛行機の
偉い座席に座り
遠い国から国へと
渡って
記憶の中に
新しい砂を撒いて
私の姿を消して
いくでしょう
身体に纏った
微かな残り香
国境を越える
空気に流され
思いを詰めた
ビニール袋は
飛べない体を
燻らせている
自由詩
異国
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ミナト 螢
2018-10-19 15:13:41