せんろのうえを
馬野ミキ
うまくいかなかったね
おれたちはぜんいん うまくいかなかった
るーるをやぶってばかり
そらをとぶゆめをみてはしゃいだ
うまくいかなかったね
おれたちは ぜんぜんうまくいかなかったね
せんろのうえをあるくんだ
ねむたくなるまで こんや おしゃべりしようよ
さいこうのじまんばなしをきかせてくれ
そんなのぜんぶ うそなんだろうから わらってしんじてやるよ
ともよ
おれたちはひときれのぱんを ぬすむこともできなかった
はしれ
そらが
ぽりすまんがくる
よあけだ
ろじうらへ
くもが、
ながれていく
おれたちってば しっぱいばかり
なにひとつ うまくいったためしなんか ありしゃしなかった
けれどおちこむじかんなんてないぜ
ともよ、さいこうのじまんばなしをきかせてくれ
おれはそれは かなうとおもうよとか わらって しんじていないけれど
しんじたいと おもっているよ あさが
あさがくる
でっぱつだ
しらないまちへ
しらないまちへ
しらないまちへ