記憶
Giovanni
化石した
遠い遠い
昼下がり
わたしは
人を離れ
故郷を離れ
海へ向かった
知らなかった
心さえ向けば
海とわたしとは
一本道なのだ
そんなことすら
知らないほど
青白い
わたしは
夢想家だった
でも
心のなかは
あの日見た
夕日浴びる
白銀の海のように
陸離としていた
警句なんていらない
ただ
ありのままを
ことばにするのだ
自由詩
記憶
Copyright
Giovanni
2018-09-24 18:32:32