強く放たれて来た光の粒よ / 放たれていること
beebee
それは夏の嵐の夜であったが
積乱雲の割れ目から
夜目にも鮮やかな新星が見えた / 見えた気がした
暗い湿気た空気の中を
零れ落ちて 光の粒よ
光の粒には質量があって
重さがある
時間がある
歴史がある
遥か宇宙から到着する光の粒たち
そこには豊穣な時間がある
個性がある
宇宙がある
広がりがある
私は憧れる
無限が無限であって
自分は自分ではなくても / 自分であっても
放たれていることを
それとも恒星を回る惑星のように
重力に引かれ放物線を描くのだろうか?
重点はある?
私は要求する
終焉はあるが終わりはないことを
私はベクトルなのだ
放たれていることを