転がり落ちる球を見ていた / 立ち止まっていました
beebee

転がり落ちる球を見ていると
途中で坂を下っているのか
坂を登っているのか
見ていて分からなくなった


見上げると
秋の光があって
黄色い光が踊っていた
自分の人生を想う


やすやすと転がって来た訳ではない
立ち止まっては迷い
留まっては見失った
それでも道は続いていた


朝日が決意を誘った
真ん中の影が想いを残した
夕日が心急かした
我を忘れ無我夢中だった


今は静かな影が
心を止めている
移ろう想いが
様々な色を誘い変化する


風は吹いているのか
巻いて流れていく
頬を掠め消えていく
躊躇いや印象、影 / 陰


人生を賭けた戯言
消えていく呟き
転がり落ちる球は登って行くんだ




自由詩 転がり落ちる球を見ていた / 立ち止まっていました Copyright beebee 2018-09-03 00:45:42
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