21.4世紀
邦秋
走り始めは正しく人の言う通り則り
既に敷かれたレールの上をただ進ませていただけ
枝を増やし続け 実現できた妄想と構想
十秒間目を離した綾取りなら網目が複雑化
毒を吐かないのは 時間(とき)に色を決めないから
そんな平熱はこれからも続いていくのだろうか
どれだけ暗い未来を嘆いて過去を憂いても
もう痛いだけみたい 自ら仕立てた仕掛けで足を捕られてる
安定剤も要らない 休むことも知らない相手なら
どんな罠だい? 自由を手に入れてきたつもりでも
もう遅いだけみたい 身動きがとれるマスを奪われ続けて
いつしか僕らが交差点の無い道を進んでいって
茫然たる未来で詰め込む頭も ただの重い荷物になる