21.4世紀
邦秋

​走り始めは正しく人の言う通り則り
既に敷かれたレールの上をただ進ませていただけ

枝を増やし続け 実現できた妄想と構想
十秒間目を離した綾取りなら網目が複雑化

毒を吐かないのは 時間(とき)に色を決めないから

そんな平熱はこれからも続いていくのだろうか

どれだけ暗い未来を嘆いて過去を憂いても
もう痛いだけみたい 自ら仕立てた仕掛けで足を捕られてる


安定剤も要らない 休むことも知らない相手なら

どんな罠だい? 自由を手に入れてきたつもりでも
もう遅いだけみたい 身動きがとれるマスを奪われ続けて

いつしか僕らが交差点の無い道を進んでいって
茫然たる未来で詰め込む頭も ただの重い荷物になる


自由詩 21.4世紀 Copyright 邦秋 2018-08-27 12:39:20
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