誰もしらない
青花みち

月がどこかへいなくなった夜にきみもひっそりと消えてしまいました。行き先は火星ですか。それとも木星ですか。終バスがないからもう追いつけない。ここは当たり障りのない星です。ちょうどいい気温ではなくただぬるいだけ。きみたちの脱出はきっと正解だった。あたしはなんの変哲もないこの場所でほどかれて、ささやかな粒子になって、知らない誰かと融け合って、やがてみんなになる。あたしがうしなわれていく。
そちらのお天気はどうですか。月も、元気ですか。あたしはみんなと仲良くやっています。
境目がわからないくらいに、
仲良く、やっています。


自由詩 誰もしらない Copyright 青花みち 2018-08-24 07:30:52
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