無
ミナト 螢
何もなかった
透明な関係性に
絵の具を混ぜて
色になりたかった
忘れるから
約束はしないという
約束だけ覚えて
どこへ行くつもりなの
連れて行ってとは言えなくて
縫い目が破裂しそうな
クッションの上で
無駄なことは
何ひとつないねと
笑って終える
人生がいいな
自由詩
無
Copyright
ミナト 螢
2018-08-08 13:00:37