アカペラ
腰国改修

線路沿い歩く耳に
懐かしいアカペラ
僕にだけ聞こえるように
体を寄せながら
二人の思い出の曲
君は歌ってた
突然会えなくなって
メールが来たとき
また会えるのかなと
元々が別々の僕らだったんだ
離れたところの君の道
今もひとりで僕は歩くんだ
電車の音が大嫌いだけど
時々聴こえる
あの日のアカペラが
そのあと滲む街
瞳に雨が振ってる


自由詩 アカペラ Copyright 腰国改修 2018-06-28 12:50:17
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