おとぎの灯
まみ
世界は夜に浮かぶ星
心はあたたかなものを求めるのを止まない
明りのともるところに人はいる
歩き疲れて痛む足
傷ついてもひねくれまいと思う想い
明日を信じる力はなくても
時は受け入れて行こうと願うだけ
ぽっかり浮かぶ月に
ウサギがいるように
僕は夢見てしまうのです
夜の中のおとぎ話を
僕はあなたになってかえるから
だからあなたはそのままでいてください
僕はふれられない
あつい灯にあこがれるけれど
名も知らぬ沢山のひとびとと生きて来ました
夜道を行く人の胸にかえってゆく明りが
いつもありますよう
僕もその人の中に宿ります