私が知りたいのは
ふるる
私が知りたいのは常に一つのこと
あなたが哀しみを哀しむとき
遠いどこかで雨はブルース
青い道に波が響いて
ぬぐう頬にはあかねさす
ライトは一定の冷たさで照らす
誰かの血を
誰かの非を
責める言葉はいくらでも出てくる
慰めの言葉はいくらでも足りない
あなたの理由はこうだ
持っていることすら気づかないうちに無理やり奪われた
一番失ってはいけなかったあれの
なんと美しく
なんと輝いていたことか!
失わないと分からないものだらけで
またまっすぐな道が傾きを傾く
ざくざくと騒がしいのは友人ではなく肉親でもなく
他人
は常にいかがわしく騒がしいのに
肝心な時はまるで静か(まるでいない)
私が知りたいのは常に一つのこと
いつも眠りの浅い
あなたの涙は枯れただろうか
私がこんな詩を書いている間に?
それともとっくに歩きだしていて
ライトが照らすのは誰もいない場所で