恋する魚
福岡朔
眼ヂカラが強すぎる わたしは魚
君をみつめている
魚だからまぶたは無い
目を閉じることはかなわない
誰よりも雄弁な眼を持つ宿世がつらい
泣きたくて壊れそうだけど泣けない
そして君は
わたしの視線を喰らっても去りゆかなかった唯一のおとこ
自由詩
恋する魚
Copyright
福岡朔
2018-05-26 12:34:50
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