怒りの炎
花形新次
人は何故
自称詩人になるのかと考える
女にモテて
友達が沢山いて
頭が良くて
金があって
美味いもん食えて
健康体で
地位と名誉もあって
尊敬されていたら
絶対に自称詩人にはならない
このうちひとつやふたつが欠けていても
恐らく自称詩人にはならない
いや、ひとつあれば
自称詩人にはならないと思う
ということは
自称詩人になるのは
全部ない人なのだ
そう考えると
非常に気の毒になってきて
この際自称詩人になることぐらい
目を瞑ってやろうという
優しい気持ちが芽生える
・・・訳もなく
こんな奴は即刻消える他ないのではないか
と怒りの炎がより一層燃え上がる
ズビズバ