山積みのガラクタが星になったら
竜門勇気


まばゆい光と僕は共にあった
昼の光は邪悪で不純
見つかったあとで考える
なくした理由と
探さなかった理由

世界はいつも不穏で汚い
ここで生まれた僕らの矛盾
消える理由と存在の間で
昼の光は
昼の光は
なんて陰鬱な影を落とすんだ!

存在理由と踊ろう
踊ろうよ
何処にもいけなくなるまで
夕暮れが終わるまで

存在理由と踊ろう
戻ろうよ
その願いがうそになるまで
葬列が続く混在の昨夜

山積みの何かを
部屋に飼ってるんだ
奴らが語る寝言を聞いてる
どの夜も消えてはいた
薄汚れた光が指す間に間に

宝の地図は光明で独裁
どっちかっぽいけど
どっちでもない
ただ光明で独裁で跳ね回る蚤の粒
かゆみにもだえて
見えない姿を探すだけ

存在理由と踊ろう
目が凍る
鼻も耳たぶも凍りついて
虹だけ見える雨の日

存在理由はただ
もう戻れない
焦げたミルクパンみたいに
ざらついて終わってる

山積みのガラクタが
星になったら
すべてが

山積みのガラクタが
星になったら
今度は

存在理由と踊るんだ
やつと嘲笑うんだ
互いに最高の気分で
僕の存在に理由がなくて
存在理由は僕が哀れだと思ってる
火花溶けるワルツ

たのしい
たのしいよ
まばゆい光が邪悪だって
知ってることだけで
昼の光がこんなに黒い影を僕にくれるなんて


自由詩 山積みのガラクタが星になったら Copyright 竜門勇気 2018-04-25 12:01:29
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