四月の終わり近い夜に
腰国改修

星に祈ってみる

何を?

さあ、何だろうなあ
誰かのしあわせ

誰かって?

誰か

誰でもいいの?

いいよ。誰でも。


あなたは?

僕?

僕はもうしあわせだから
いいんだよ

しあわせって、何?

さあ、何だろうなあ。

何なの?あなたは?


さあ


そんな会話をかなり前に交わした
その相手の女性が
記憶をなくしたキツツキのように
私の夢の中を飛び回る

あの、きりっとした目を
ギラギラさせて飛び回るのだ


今夜
一人で星を見る
ここから
どれくらい先にあるのだろうか?

少し肌寒い
4月の終わり近い夜


明るい木星と
近眼の僕にもぼんやり輝く
スピカ


自由詩 四月の終わり近い夜に Copyright 腰国改修 2018-04-22 22:52:23
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