なぜみんな
ほんとうにみんな
よごれていってしまうのだろう

うたがうこともしらず
きずつけることをおそれ
そっといきてきたものたちの
こころのかいをこじあけ
よごれたみずがしんにゅうするのを
どうしてだれも
ふせげないのだろう

としをふるにつれ
やさしさのおくがわに
よどんだおりをつちかい
じぶんがどうしようもなくただしいときと
むなしくよっぱらったときにだけ
ふしゅうをもらすのは
どうしてさけられないだろう

あのうつくしかったみなもは
すんだかわのながれは
くだけちるほしたちは
やわらかなこなゆきは

どうしてよごれて
しまうんだろう

なぜみんな
ほんとうにみんな——————


そのぶん
あたらしいひかりが
せかいをてらすのであれ

わたしにはみえない
どこかせかいのはてでも