地の果てには
こたきひろし

ぶざまにも
地の果てでゲロを吐いたよ
この地球に酔いつぶれてしまったから

もしかしたら
地の果ては砂漠のどまんなか
それとも氷河の上

地の果てでゲロを吐きながら
地の果てが何処かわからない

切ないな
それでも
吐いて
吐いて
吐いて
ぜんぶ吐いてしまったら

あとからは
言葉にならない悲しみが
どっと湧いてきた

もう立っていられそうにない
もう
泣きわめくしかなくなって


気がつくと夜更けの街
道端の電信柱の側で
野良犬みたいになっていた俺は
ただの酔っぱらい
だった


自由詩 地の果てには Copyright こたきひろし 2018-03-27 06:06:14
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