解体する自由の果て
中山 マキ






悲しみの中にある悲しみや
喜びの中にある喜びの分かり辛さだけは平等で
手に入る物の価値は不平等という事に傷付く
頭の良さと家庭環境は案外比例して
この手にある怒りを放出するためだけに
巧妙な噓を吐く事だけが上達する
形がない、だけど辛いという
不確か過ぎる気持ちを誰に言えば良い
正義は満面の笑みで嘘は悪いことだと言うが
ならばどうすればいい
ならばどうすればいい
自由は不自由で奇怪で豪快で気ままで
解決するのも自分で、また解決出来ないのも自分だった
僕は今まさに
解体する自由に今相対し孤独を噛み締めている










自由詩 解体する自由の果て Copyright 中山 マキ 2018-03-26 17:43:30
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