それだよそれ
TAT
テレビが言っていたけれど
PINKの花の咲き誇る情景は珍しいらしい
雨期と乾期と二つじゃなくて
僕らの黄金の国には四季がある
それはとても素晴らしいらしい
桜切る馬鹿 梅切らぬ馬鹿という諺を酒の宛てにして
僕らはラガービールを飲む事が出来る
まぁアフリカのマサイ族の人たちも
牛を屠るタイミングで強い乳酸菌のお酒かなんか飲んだりして
(すみません。全くの適当な想像で言ってます。)
この喜びはマサイの民のほかに大地の誰も知らないだろうとか何とか
言ってるのかもしれないけれど
そういうのって言ったもん勝ちの酔ったもん勝ちだと思う
勿論ひとこと限りの
一夜限りの幻で
誰にも迷惑をかけないことが前提の話だけれど
今 胸に迫るのは樽見の大桜
矩形の檻に囲まれた国指定の天然記念物だ
あと思い出すのは
京都に棲んでいた頃に
五条と七条の間の貧民街に棲んでた頃に
とても細い高瀬川という川が流れていて
会津小鉄のヤクザ屋さんの事務所の南を流れるその川に
或る朝
水面も見えないほどびっしりと陰唇のように桜の花びらが流れていて
それは龍のうろこのようで
世界の生まれ変わりのようだった
とまぁそれは僕の私的な思い出だけれど
こんな風に
それぞれが各々の
お国自慢の女房自慢のように
胸にめいめいの桜の木を一本ずつ生やかしている
そういうのって何かこう
あれだよね
あれだよあれ