一日の始まりと一日の終わりに
千幸

曇った空を見上げてはなんと代わり映えがない毎日だと
タメ息吐いて愚痴吐いて

通勤のバスではまるで束の間の夢を見るように下向いて
会社に着き隣に座る同僚に掛ける言葉は挨拶のみ
その後も一言も発さず黙々と淡々と仕事に集中する

仕事が終われば挨拶を済ませたらやること何もないのに
家路を急ぎ風を切る

おしゃべり好きは口から産まれたんだと言われてるのは
よく人と話してたから
僕は頭から産まれてきたのだと母から聞いた

代わり映えのない毎日を作り上げたのは僕自身だった


自由詩 一日の始まりと一日の終わりに Copyright 千幸 2018-03-21 13:50:46
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