藤色の空
藤鈴呼
淡い空の色は
何時の時も
同じ色合いに非ず
暮れゆく紅色も
始まりの藍色も
揺れる程に 美しい
喩えるように
流れる雲に
我の思いを乗せて
割れた空の隙間に
埋め込むのは
永遠の 夢
儚い声色が響く
雷鳴が轟く上に
重なって 溶ける
飛沫の上がる海は
冷たいけれど
身も引き締まる
遠い空気感に
膨張した心を
ゆっくりと 預ける
★,。・::・°☆。・:*:・°★,。・:*:・°☆。・:*:・°
自由詩
藤色の空
Copyright
藤鈴呼
2018-03-03 10:29:00