雪が舞う街角で
坂本瞳子
舞い散る雪の冷たさが
身に沁みて凍えそうなのに
得をした気分になる
物珍しさがそのような感覚をもたらすのか
稀有な白さの仕業だろうか
それとも結晶に住まう妖精の成すことか
原因は特定できないけれども
なんとも幸せな感覚を堪能できるのだから
それはそれでいいではないか
そのように言い聞かせ
マフラーを巻き直して
歩を進める
自由詩
雪が舞う街角で
Copyright
坂本瞳子
2018-02-28 06:53:16