半身たち
田中修子

顔を背けながら

俺はお前を愛している
お前も俺を愛している
私は貴女を愛している
貴女も私を愛している

殺しあうように絡み合う双頭の蛇で、狂うように罪の果実の香に犯されているのを人々に嗤いながら見られてはいるのだが
この荊の酔いは分かるまい、もうすぐ底に見える果ての先、天への翅は冠で、死は祝福されているだろう

ほんとうは

この世、追放されたかなしみの顔を伏せあい涙を啜っている滑稽さを
花で飾った頭を、あげてよいのだろうか

君たちは僕たちを見てくれるのか
僕たちは君たちを見ているのだが


※友人の絵描き ひぐすりの絵に。


自由詩 半身たち Copyright 田中修子 2018-02-25 23:28:11縦
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