友よ
ヤスヒロ ハル

別れが近い

それぞれの道を
苦しみ考えながら
掻き分けていった
うつくしい我々

容易く感情を揺らし
気も付かずに裏切り
気も付かずに暖め
たくさん心を使った
うつくしい我々

道は無限に別れ
果てしなく続き
時に絡まり
時にほつれた
うつくしい我々

友情の調べが
たしかに流れていた
同じ朝を向いても
時に嫉妬もあった

それでも

風を光らせ
ともに走った

うつくしい我々
うつくしい我々だった


自由詩 友よ Copyright ヤスヒロ ハル 2018-02-24 21:23:34
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