A day in the life
草野大悟2

さよならなんて言わないよお
おおきな風が叫んでいる。
Auf Wiederse~hen
またね と 天から吹いてくる。

あおい風が
くびれた腰のトルソーをつれていった。
湖のまん中の 
コンクリート柱(ばしら)のうえに
すっくと立っていたのに。

(見えない片足/なくした両手
(危ういバランス/消えた頭

こぼれおちて
へそのあたりから
透明の笑みが
パチャパチャ 
かすむけしきを泳いでゆく。

(天をつきぬけ)あなたは消えた。
さよなら、なんて言わない。   
あなたが 永遠になる、その日まで。


自由詩 A day in the life Copyright 草野大悟2 2018-02-15 13:12:09
notebook Home