メーデー
1486 106
冷たい風が窓を叩く
ため息は白く浮かぶ
毛布に包まったまま
凍える身体を温める
外はスノードームの世界
直にこの家を覆い尽くす
少しだけ眠くなってきた
あとは只身を委ねるのみ
脳裏に浮かぶシルエット
名前も思い出せないけど
最後に一目会いたかった
氷のなみだが床に落ちた
ノックの音が響いた
いつの間に雪は止み
毛布を剥いだその人
凍える身体を温める
自由詩
メーデー
Copyright
1486 106
2018-02-03 19:39:38