餞の嫉妬
木村きむ
たくさんの花に囲まれた君の目は
もう世界を映すことはなくて
みんな涙を流した
毎朝サイネリアに水をやる私の為に
泣いてくれる人はいない
君はうつくしいままの姿で
永遠に飾られる
私は醜く地面を這いずる
君は卑怯だ
私も連れていっておくれよ
君のいる場所は
桜が
向日葵が
秋桜が
カトレアが
いつでも咲き乱れているのだろう?
自由詩
餞の嫉妬
Copyright
木村きむ
2018-01-20 09:09:35
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