自称詩の瞳
花形新次

都内に勤めるOLひとみさんは
自称詩人殲滅の夢を見る

「昔おばあちゃんに聞いた
焼夷弾が」
「空からぱらぱら落ちて来て」
「そのそれぞれが自称詩人のひとりひとりに
過不足なく当たって」
「自称詩人がぽあっと燃え上がるの」
「高い丘から見ると
ぽつりぽつり灯りが見えて」
「まるでホタルみたい」

ひとみさんの瞳は
きらきら輝いている


自由詩 自称詩の瞳 Copyright 花形新次 2017-12-26 21:16:35
notebook Home