芙蓉
藤鈴呼
陽射しに照らされた横顔
月明かりに包まれた素顔
どちらがどれだけ哀しいか
朝になれば
コケコッコ―の声が 高らかに響き
この世の邪悪はナンセンスであると
信じられる?
夜がくれば
アンドロイドの姿が 賑やかに観え
あの世の天使はコモンセンスかもと
歌い始める
刈り取られた稲穂の代わりに
田の色合いを鮮やかなまでに
七変化させる存在
道端の彼岸花には 毒があって
ネズミを追い払う意味が あったのだと知る
あれは 鶏の華
コケコッコ―の花だねって 昔 呼んでた
楽しそうに唇から放たれた音も
今は遠い
少し明るくなった左頬
未だ暗いまんまの右胸
ホロスコープで描く予定の胃袋
笑い袋は幾らでも膨らませてあげる
★,。・::・°☆。・:*:・°★,。・:*:・°☆。・:*:・°