柔木
本田憲嵩

澄んだ水の声で生じる
さらさらと1/fのゆらぎ


無温のかげろうのように薄い
そのようにしおらしい
そのように細ながく伸びている
柔木


けれ
ども
ふざけ半分でからませあう
うでとうで、
そのらせんとらせんのねじれ


そのとてもふにゃふにゃとした吸着力
でぃーえぬえー
でぃーえぬえー


そこに住みついている栗鼠のように
無邪気な黒い瞳



自由詩 柔木 Copyright 本田憲嵩 2017-12-20 11:45:28
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