バルタング
ayu-m



ムスタングの翼にかじりついて 僕は

今宵の食卓について考えた 訳だが

人生なんてシンプルすぎるもん だから

故郷どころか今夜は彼女の餌 なのだ

僕の五指だがほとんど無いので 困る

ペンを持とうにも関節のゼリーはすりきれちゃって 劣る

それでもそれでもとムスタングは家路を 急ぐ

彼女の研ぐ包丁の音は聞こえないふり する

大きなハサミを手につけて欲しいぜ なあ

そしたら大きなかぶりものだってしてやるよ さあ

バルタン最高





自由詩 バルタング Copyright ayu-m 2005-03-16 09:59:35
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