憂愁 川
moote
憂愁に胡座をかき
足りない音を山に送る
気長な木たちと鳩を語り
半袖を火の儚さで包む
しりとりを水煮にし
人の通り道に投げ
野菜をどこかで家庭的にする
川に川の長さを尋ねると
初めから川だと言われた
酸を読み 手を飲みほし
何人もの茎たちを鉄に甦らす
自由詩
憂愁 川
Copyright
moote
2017-12-17 17:38:33