冷感症とHに関しての歌
TAT
足と手の
指と指とを
からませて
暖を取りたい
冬のなかばに
あっためて
やろうかとかって
急にゆう
ずるい夜中に
夜中にずるい
節くれた
冷たい指が
おずおずと
ヒートテックの
乳房を包む
東京も
昔々は
『府』だったと
ウチを口説いた
あずまのおとこ
お好みと
広島焼きは
ちゃうってば
食べてえぇけど
電気は消して
あっためる
ごっこしてたら
コケコッコ
タマゴ
ヒヨコに
なれないタマゴ
中→弱と
弱めたけれど
耐え切れず
炬燵をやめて
布団に移り
暗闇で
すごくHな
音立てて
窓の雪との
対比が凄い
君の手と
僕の手が今
右ポッケ
ダッフルコートの
中でシている
冬の柿
積もる舗道に
身を堕とし
靴で踏まれて
果肉を晒す
ありがとう
冬の終わりに
彼の街で
君とはぐれて
ホワイトアウト
違うわよ
春の初めに
別れたの
儀式みたいな
Hのあとに