冷感症とHに関しての歌
TAT


































































足と手の

指と指とを

からませて

暖を取りたい

冬のなかばに




















あっためて

やろうかとかって

急にゆう

ずるい夜中に

夜中にずるい






































節くれた

冷たい指が

おずおずと

ヒートテックの

乳房を包む




























































東京も

昔々は

『府』だったと

ウチを口説いた

あずまのおとこ


















































お好みと

広島焼きは

ちゃうってば

食べてえぇけど

電気は消して








































































































































あっためる

ごっこしてたら

コケコッコ

タマゴ

ヒヨコに

なれないタマゴ

































































































中→弱と

弱めたけれど

耐え切れず

炬燵をやめて

布団に移り

































































暗闇で

すごくHな

音立てて

窓の雪との

対比が凄い



































































君の手と

僕の手が今

右ポッケ

ダッフルコートの

中でシている























































































































冬の柿

積もる舗道に

身を堕とし

靴で踏まれて

果肉を晒す






























































































































ありがとう

冬の終わりに

彼の街で

君とはぐれて

ホワイトアウト


















































違うわよ

春の初めに

別れたの

儀式みたいな

Hのあとに



























































































































































短歌 冷感症とHに関しての歌 Copyright TAT 2017-12-11 23:59:48
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