お前の右足の踵が地面に着いたら
この世の中が破壊されてしまう

だからボクはいつも
右足をびっこ引いてる
決して踵を地面に着けないように
世界を終わらせてしまわないために

どうしてボクがこんな目に遭うのか
なんで神様はボクを選んだのか
ボクを選んだのは本当に神様なのか

そんなことは分からないけれど
これはボクの使命だから
どうしても右足の踵を地面に着けてはいけないんだ

もうこんな足は切り離してもいい
切り落とされたら剥き出しの足首を
思いっきり地面に擦りつけてやる

そんな風に思ったこともあるけれど
実際にそんなことはしていない
できなかったんだ

それはボクが弱虫だからじゃなくて
責任感がそうさせたんだ
そう言って自分を慰めてる

だってボクはまだ生きているから
まだこの先も生命があるから
目的をもって力強く立っているんだ