過ごした
間村長

神事なさいと言う内奥の声を
聞いて私は急発進の車を
避けながらプールに飛び込んで
禊(みそぎ)潔斎(けっさい)を
水垢離(みずごり)で済ませてから
ちんちんの熱いお湯を何気なく
口に入れて火傷を負うと言う
神事を行った
まるでモンスターに追い立てられているみたいに
私は少しオーバーだったのかもしれない
痒(かゆ)かったのかもしれないし
沙翁(さおう)(シェークスピア)見たいに
劇的な神事にあこがれて居たのかもしれない
いずれにしろ物々しい雰囲気で
神事を行った私は厚顔無恥ではあるけれども
明らかに正しいオーラを纏(まと)って
江戸時代にタイムスリップした様な
少しおかしな時間感覚で
しばらく過ごした(昨夜の夕餉の湯豆腐)



自由詩 過ごした Copyright 間村長 2017-11-20 15:58:29
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