感触としての像
ひだかたけし
夢の奥でチカチカ瞬いているもの
柔軟で可塑的な生き物の浮遊する
その余韻に浸ったまま目が覚めた
◇ ◇
夢の奥、
瞬きを
チカチカする瞬きを
感触として察知した
それは絶えず姿形を変化させながら
チカチカチカチカ瞬いていた
それは一つの形象像だった
〈感触〉が眠りの暗い海から掬い取った
郷愁に充ちた何か だった
◆ ◆
夢の奥でチカチカ瞬いているもの
柔軟で可塑的な生き物の浮遊する
その余韻に浸ったまま目が覚めた
自由詩
感触としての像
Copyright
ひだかたけし
2017-10-28 14:36:31
縦