うつくし声のとどくあさ
秋葉竹
ゆめへ行きたいという声が聞こえる
ひとりがかなしい雨のよる
とおい旅にでるのはいましかないと
たましいのいちばん深いところで
『天国』の文字が点滅する
あかいろの危機をつたえるりゆうで
あいを追いたいといううつくし声
あなたに逢えない雨のあさ
つらい人生なんかかつてしらないと
できかけのたましいのあんいな
『好き』の感情が大声をあげる
晴れ色のきもちをただあなたに伝えたくて
雪色のきれいな青春というさすらいの日々を
とおくからながめてはうつむくだけ
『好き』がかなうゆめはね、
ゆめだからオレンジ色の鮮やかな情熱を
私の恥ずかしい傷口にすりこもうとして
あまりの痛みにもうやめてと叫ばせたりする
涙をながすすがただけ
けっしてだれにもみつからないこと
それは私のさいごの矜持(プライド)
「泣きたいときは笑おうときめた」
ゆめへだって 行けなくてもいい
ただこのこころねをたいせつに生きよう
このよでだって 報われなくても
ただこのこころねをたいせつに生きよう