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ヒヤシンス


 黄昏は鮮やかにそして静かに去っていった。
 闇を目の前にして心はざわついた。
 木の実が落ちた。
 ピアノが鳴った。

 心の暴動だ。
 目の玉が飛び出たがへその緒みたいなやつで体とは繋がっていた。
 すべての歯車が狂いだした。
 隣の爺さんが発狂した。

 僕はナイフをスライドバーに見立ててギターを弾いた。
 鉄弦の嫌な音がした。
 炎が足りない。

 闇はこの街を飲み込んで、蛍火が辺りを照らした。
 デス・レター・ブルーズ。
 ほとほと呆れたよ、、、友に言われた。


自由詩 、、、 Copyright ヒヤシンス 2017-10-21 05:01:57
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