夏のドラゴン
無限上昇のカノン

冬は嫌いなのに夏のドラゴンは飛び去ってしまった
いつものように「さよなら」も言わず

いつの間にか空は高くなり
入道雲も姿を消して
来年まで夏のドラゴンは戻ってこない
(来年まで私、生きてる?)
爽やかな季節が来たと 周囲まわりの人は喜んでいるけど
私はちっとも嬉しくない

灼熱の太陽の下
暑さでフラフラになっても
夏のドラゴンがいる方がいい
彼(彼女?)は 短い夏の間だけ私にパワーを分けてくれる

寒いのは嫌いだから
今度は一緒に連れて行ってよ
常夏のパラダイスに
夏のドラゴンにまたがって
時空を超えて旅をしたい

冷たく暗い冬の日は
私を憂鬱の海に引き込む


自由詩 夏のドラゴン Copyright 無限上昇のカノン 2017-10-10 23:42:46
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