空は何色？

君にたずねる私は幼い頃をおもい出していた

　今は青色だね。
　暗くなると黒色だよ。

率直な感性がすこし眩しくて
私のこころがほぐれていく気がした

　夕方は何色かな？

さらにたずねてしまう
君の目に映るものを知りたくて

　えーと、ピンク色！
　ときどき紫色なんだあ。

君の夕ぐれはもう
グラデーションになっていて
うつくしささえも
知り得てしまうんだろうか


三歳をむかえた君の
空色が無限に広がっていくような気がして
私は自らの幼いきおくをしまって
君と手と手をつなぎ
いっしょに空を眺めることにした