夕陽を眺めると
藤鈴呼
とろけそうな地の色に
流れ出す血の色が 映えている
生え際の隙間から
飛び出した 白い眼も
焼いた魚のように
静かになる夜
痺れるのは これが
電気ウナギだからだよ
ひつまぶしでも いいや
ひまつぶしでも いいやあ
小さな掛け声が
何処までも 響いて 響いて
遠ざかる 波間に隠れて
鈴虫が リーンと啼いた
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自由詩
夕陽を眺めると
Copyright
藤鈴呼
2017-09-23 08:17:42