ありがとう
ひだかたけし
静かだなあ
今夜はなんとも静かだ
昨夜からの疼痛が
今は嘘のように収まって
気持ちも
まぁるく落ち着いて
こうして詩の言葉を綴る自分が居る
ちらっと記憶の奥を覗いてみたり
火照る身体を触ってみたり
まるでじぶんで自分の
生存確認をしているみたいだ
外は秋雨降り注ぎ
窓から見える校庭は
街明かりを映しながら
すっかりびしょ濡れ水溜まりだ
明日はいったいどうなるやら
こんな静かに落ち着いた夜は
もう滅多にないから詩を綴る
宇宙工房から織り糸通し
真っさらな時空を
ありがとう